身につける人間の個性を鮮やかに際立たせる「IT’S MY STYLE.」の作品たち──
身につける人間の個性を鮮やかに際立たせる

 一目で印象に残る存在感と主張しすぎないソフィスティケートなデザイン/色遣いで身につける人間の個性を鮮やかに際立たせる「IT’S MY STYLE.」(http://itsmystyle.tokyo)の作品たち。

 FacebookやInstagramには、"お気に入り"を纏い華やかな表情でセルフィーをアップする女性たちがいたるところに現れている。このハンドメイド・ジュエリーブランドを主宰するMamince(マミンセ)ことMami Araiに、ブランドや今後の取り組みについて聞いた。

♦︎「IT’S MY STYLE.」とはどのようなブランドですか。  

 ––Tシャツとジーンズのようなラフでシンプルな服装にも、ドレッシーな服装にも合わせられるような、それらを身につけるだけで1日のスタイルが決まるようなブランドです。

 ヒールでもスニーカーでも似合う、さりげないんだけど目がいくような製品作りを心がけています。既存の商品以外のオーダーメイドも承っています。

 ♦︎コーディネートの主役となるアクセサリー、ということですね。なぜこのコンセプトを掲げるに至ったのか、ブランド設立の経緯を教えてください。 

––私自身はどちらかといえば無頓着で、おしゃれに対してもそこまで関心が強いわけではないです。歩き回って買い物をすることが面倒なのもあって、一目見た瞬間にかっこいいと思えるものが好き。

 ではなぜ今、ジュエリーを作っているのかというと、アクセサリーというものが「一番手っ取り早いおしゃれ」だと感じているから。私の中での「おしゃれな人」というのは、ラフな服装にすごく綺麗なジュエリーをつけていたり、すごくかっこいい靴を履いていたりする。

 あとは単純に「既存のものにシンプルで可愛いものがなかなかない」と感じていたからです。アクセサリーや服などを買おうと思い探しに行っても、余計な装飾やディティール部分で気に入らなくなってしまうものが多かった。全ては自分の無頓着さから始まっていて、だったら一から自分で作るしかないかな、と。  

 いずれはライフスタイルの全てを提供できるようなブランドにしたいんです。ジュエリーはあくまでその第一歩目です。 

♦︎「ライフスタイルの全てを提供したい」という信念は、まさに「IT’S MY STYLE.」という言葉で明確に表現されていると思います。これ以上なく直裁で、自分が自分であることを高らかに誇る強さ、しなやかさがパッケージされていますね。 

 ––彫金の技術を学ぶ前から「ブランド名は絶対これ」って思っていました。そういう思いを抱きながらも、何から始めたらいいかわからずにいた時に、友人から彫金教室というものがあると聞いて。

 それが2014年の11月で、2015年の3月には商標登録を受けました。プロダクトを作り始める前に、まずはブランド名を自分だけのものにしたんです。

 ♦︎ものすごい早さ! 

––決意の表れでもありました。趣味でやっていくのなら要らないのかもしれないけれど、誰もが何でも作れて販売できる時代だからこそ、顧客の信用を担保するためにも必要不可欠だと思ったんです。

 私のやりたいことはこれだ!ってやっと見つけた熱意をないがしろにしたくなかった。このブランド名なら、何でもできる。ジュエリーにとどまらず、同方向にも拡大させていける。スタイルというのは人間が生きていく中であらゆる物事に関わるものだから。

 ♦︎このブランドの精神、その源泉はどこにあるのでしょうか。 

––今の社会を見回すと、自己主張をする人がすごく少ないと感じます。自分の意見を殺して周囲に合わせないと生きていけない、というような空気が存在していると思うんです。でも、私が人に対して興味を持つ瞬間というのは、その人にしかないもの、その人の個性に触れる時です。

 その人にしかない個性を知った時に、その人に対して初めて魅力を感じるんです。 そういう考えを持っていた中で、自分で何かを生み出したいと思った時に、スタイルを提供できれば、と。このブランドを自分らしく生きるための手がかりにしてほしい。

 気に入っているアクセサリーや洋服を身につけるだけで、テンションが上がって元気になれたりする。その手段になれたらいいな、と思っています。 

♦︎今後の展開は。 

 ––前述した通り、ライフスタイルの全てを提供できるようなブランドに育てていく、という大目標を持ちつつ、具体的なものの一つとしては、このHP上で私が色々な人に話を聞いて記事にする「who’s next?」というコーナーを始めようとしています。

 ジャンル、年齢を問わず、私が出会って面白さを感じた人たちからリレー形式で話を引き出していく、というものです。

 ♦︎「ライフスタイルの全てを提供する」ための方法の一つとして、記事によって人を紹介するという行為もある––と。 

 ––この取り組みをやろうと思ったきっかけは、人は人の言葉に救われると考えているためです。世間的に成功していたり注目されていたり、メディアへの露出が多い人ばかりがスタイルを持っているわけでは決して、ない。そういう人たちよりも、周りにいる人たちから学ぶことの方が私は多いんです。

  例えば、知り合いに全身タトゥーだらけの男の子がいて、「なんでそんなに入っているの?」と聞いた時に返ってきた答えがすごく面白くて。話し出したら止まらない彼から強く「IT’S MY STYLE.」を感じました。周囲からどう見られようと気にせずに自己主張をしている人って面白いし、自信に満ち溢れている。

 そういう堂々としている姿、つまりは「IT’S MY STYLE.」を書いていきたいんです。最先端のおしゃれな服、おしゃれなカフェ、おしゃれな雑貨などのその手の情報は溢れかえっていますよね。

 誰しもが「我先に!」と二次情報を紹介し、拡散する。そういった「見た目」も大事ですが、結局重要なのは「人」だと私は思うんです。  

♦︎ジュエリーなどを販売するHPでありながら、自身で書いた記事を掲載していくのは珍しい形ですね。 

 ––ジュエリーを身につけた人にいきいきと生きてほしいのと同時に、記事を読み様々な人間がいると知ることで、さらに自分の人生を肯定して欲しいんです。

 ジュエリーの提供と人のライフスタイルの記事を載せるって、めちゃくちゃかもしれないけれど、私はそれがやりたいので、それでいいんです。それも私の「IT’S MY STYLE.」だから。